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60年の歴史 第5章

第2節 革新的経営の展開

金型業界の現状

「工業統計」(経済産業省)によると、2005年(平成17)度のわが国の金型企業は9984社で1兆7126億5000万円の生産額をあげている。事業所規模をみると、9人以下の零細企業が7691社で、じつに77%にのぼる。しかしその生産額は約3092億7100万円で、全体の18.1%にすぎない。一方で、生産額の42.8%、約7349億円を3%にすぎない50人以上の事業所で占めているのが実態である。

都道府県別の生産額をみると、富山県は678億7000万円で9位に食い込むが、その大半をプラスチック型が占める。プラスチック金型の生産額は、愛知県、大阪府に次ぐ第3位の地位にあるが、愛知県329社、大阪府281社に比べて事業所数が56社と少なく、1事業所当たりの平均生産額では愛知県、大阪府を圧倒しており、規模的に大きな事業所が多いと考えられる。

一方、鋳造型・ダイカスト型は、県内金型生産額の4%に満たない23億円程度で、都道府県別生産額では8位である長野県の47億5500万円にも及ばない。05年の都道府県別生産額の上位は、愛知県が他県を圧倒し、次に静岡県、岐阜県(84億5000万円)がつづく。しかし、1社当たりの平均生産額をみると、企業数21社の岐阜県が4億200万円、7社の富山県が3億2900万円で、愛知県(78社)の3億2500万円、静岡県(33社)の2億6200万円をしのいでいる。当社の05年度の売上高約11億5400万円は県生産額の50%に達する勢いで、規模的には北陸、北信越でも有数の金型企業に入ると推察される。産業的にはとくに鋳造・ダイカスト金型は富山県内にユーザーとなるメーカーが少ないことから同業者の市場開拓も全国あるいは世界をターゲットにしていると考えられ、その力強さは類を見ないものと言える。

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