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60年の歴史 第3章

第1節 経営基盤の確立と経営の近代化

社是の制定

この時期、幸作社長は「一.健康管理、一.仕事に専念、一.人との融和」を社是として発表した。『広辞苑』には、社是は「会社で働く社員の指針として定めた理念や心構え」とある。つまり、社是は会社が「こうありたい」という理想を意味し、経営理念を具体的に実現していくための基本方針を示している。人間で言えば背骨にあたる部分で、会社の経営方針の根幹をなすものである。

1988年の求人広告「89就職ガイドキャンペーン“私の希望する人物”」に幸作社長は当社の社是について次のように話している。

幸作社長(当時)直筆の社是

わが社では、社是として「健康管理」、「仕事に専念」、「人との融和」を挙げております。「健康管理」というのは、仕事人である前に一人の社会人としてしっかり自分自身をコントロールできる人間であってほしい、ということで掲げています。健康を管理するというのは、ある意味で自立心といえると思いますが、これを持っておればある程度のことにはへこたれないで頑張れるのではないかと私は思っています。また、これがやる気にもつながるのではないかと思うのです。

つまり「自己管理能力と自立心を持った人材たれ」という幸作社長の理念を表したものである。

社内に発表するにあたって幸作社長は、取引先というだけでなく経営者として心を許し、後に当社の監査役に迎える狩野幹洪協和製作所社長(当時)にも相談したという。「理念なき行動は凶器であり、行動なき理念は無価値である(本田宗一郎)」など、二人は、目標を掲げ、方向性を示したうえでの管理経営や危険分散の重要性などを話し合っていた。

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